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2011年5月13日 (金)

原子力技術の蓄積は高い片道切符を買い続けるが如し。

今朝のNHKのラジオで、鳩山政権に脱アメリカを入れ知恵して大失敗した寺島某なる人物が、福島第一原発事故について妙なことを言うておった。原発のコスト安について話し始めたので、「それは嘘だったのです」というのかと思うたら、嘘だと言わんので変じゃなと思うた。原発は、施設ができてから廃止されるまで、危険な放射性廃棄物や気体、液体、固体を出し、対テロリストの厳重警備、周辺機材、機器、ありとあらゆる部分で莫大な金が掛かる。それはすべてが血税や消費者からの電力料金であると言えるが、そこにうじゃうじゃとダニが大勢食らいついておるわけじゃ。経済産業省も原発コストに関する情報は企業秘密を楯に公開しないようじゃ。話が反れたわい。「嘘だ」とナゼいわんのか。どうもなにやら含みがあるようじゃった。話は、さらに「環境に優しい」というた。そして二酸化炭素を出さないからとも。「原発は、二酸化炭素を出さないから環境に優しい」などというのは、電通あたりのタワケが作ったボケ倒しコピーかもしれんのう。そういえば今回のメルトダウンが起きる前に、アニメのCMで、どでかい河童が池から浮かび上がって「原発は二酸化炭素を出さないんです。伊達に河童をやっていません」などと、ほざくものが放映されておったのう。これは詭弁以外の何ものでもない。二酸化炭素と放射性物質を比べてどちらが危険か。二酸化炭素が増え続けて、地球が仮に超温暖化したとしても、二酸化炭素自体が直接的に動植物の死に直結するわけではござらん。また、地球の温暖化(平均気温上昇)について疑問を呈する研究者もおれば、温暖化効果ガスと地球の平均気温上昇の関係について疑問を呈する研究者もおる。二酸化炭素排出権取引なる金融商品を作り上げる核論として持ち出されたという説もござる。確かに地球環境が大きく変わりつつあることは間違いないがのう。それをどうするかはまた別の話じゃ。おっと話がまた反れたわい。じゃが原発や放射能は、即動植物の死に直結する重大な危険じゃ。つまり二酸化炭素排出削減のために原発を選択することは、生きることを放棄したことに等しい。すぐ死に絶えるか、時間を掛けて死に絶えるかじゃな。現代人の生活そのものが地球環境の負荷となることは否定しようがござらんから、それならば、地球環境のために全人類は、皆、原発の放射能で死になさいという選択になりかねん。ダイオキシンよりも鉛よりも六価クロムよりもアスベストよりも水銀よりもテトロドトキシンよりもO111よりも恐ろしいのが放射能じゃ。はっきりいうて、人間にはどうすることもできない。できることがあるとすれば、ただただ半減期を待つことだけ。つまり長い長い時間のみが解決できるのじゃ。にもかかわらず、この寺島某は、「原発が環境に優しいことの嘘」を言わんかった。鳩山による二酸化炭素排出を1990年比25%削減すると宣うた後ろ側におったのが、この寺島某であれば当然かもしれんがのう。な、納得できるじゃろ。原発の廃棄物処理を考えれば、それを他国へ移送するか、わが国で処理処分するしても地中深くに埋設保管するしかない。地中に埋めることが地球環境に優しいのか?それは違うじゃろう。

さらに寺島某は、原子力技術の蓄積について言及した。中国やアジア諸国が原発を導入しており、「日本が原発廃止へ進むと、原子力技術の蓄積ができない」と原子力技術の停滞や遅れをまるで不安だと言わんが如き弁舌じゃった。で「アメリカは、原子力空母や原子力潜水艦を保有し、製造し続けているために、スリーマイルアイランドの原発事故から新規原発を設置していないものの、原子力技術は蓄積し
ている」とか。そりゃそうじゃろう。じゃが、原潜や原空母を廃船にするときはどうするんじゃろうかのう。考えておらんよ、この御仁は。ソ連やロシアみたいに海底深くに沈めるのかのう?今後も、原子力技術を蓄積するとすれば、それはどうしたって現実の工学として何か設備をあるいは兵器を作りたくなる。それが原発であり、原爆であり、原潜・原空母であるからのう。原子力技術は進めなくてよい学問じゃと敢えて言わせて頂こう。しかし、関連分野でどうしても進めなければならん分野もある。それは、放射能の除去や無害化(これができたらノーベル賞もんじゃろう)や低濃度化の技術や被曝者診療と治療技術や廃止・廃棄物処理技術じゃろうな。それ以外は進めても意味がない。というか、現段階で、有効な無害化処理も廃棄処分もできないわけじゃから、原子力技術の蓄積は負の負担となるのみじゃ。つまり技術の蓄積という響きだけはかなりいいが、正直に言えば、後世に負の大きな負の遺産を増やすばかりとなる。かつて北杜夫氏の名著「船乗りクプクプの冒険」には、確か南の島で原始的な生活をしている原住民が、実は超先進的な民族で、環境破壊をしないために、太古の昔から同じ生活様式をしていて、原子力についても研究だけはしている――なんて話が記されておった。恐らく、拙者が考えるにその原住民は、放射性物質の無害化や低濃度化、安定処理、半減期を早めるような研究をしているのでござろうな。つまり寺島某のいう原子力技術の蓄積は、どこが終着駅かわからない、果てしなく続く高い片道切符を買い続けるようなものじゃ。技術の蓄積は、後世への負担を減らす方向にしかござらん。帰り道の切符を買うためにはどうすればいいのかということじゃ。財務省が悩んでおる1000兆円にもなろうという国の借金を、低い出生率で生まれてくる後世の負担とならないように、いかにして減らすか、というのと同じ原則でござる。

寺島某のは、この話の前置きとして、「私は、原発に反対しているわけでも、推進しているわけでもなく、私たちがこれからどうするかを考えるべきだ」――というようなことを述べておったと思うが、上記のように、話をよく聞いてみると、原発を推進している側に軸足が載っていることがわかる。「夏に電力不足に陥る」というキャンペーンも、東電や電力会社や経済産業省や原子力保安院や原子力安全委員会や東大原子力工学の似非学者やその周辺で原発マネーを貪っとる企業や組織の勝手な論理でござって、こやつらが今まで同様に豊かな生活をしたいだけでしかござらん。言われなくても国民はもう節電に動き出して知恵を出し始めておるよ。かつて一般ゴミや産業廃棄物処理の権威(学会や業界団体の長である爺さん)は、ある懇親会の挨拶で、「家に帰ると家内からは『ごみの出し方』も知らないのによく偉そうにゴミ処理の先生なんかできるわね」と嫌味を言われたというとった。つまり節電も現場を知らん、組織の上の方にいる頓馬よりも、実生活の現場を支えている主婦や主夫の方が、基本がわかっておるから応用や対応も早い。常日頃から考えて現場におらんと何もわからんのじゃ。

そうそう、言い忘れたが、この原子力マネーをこれまで貪った人間にも、今回の福島第一原発事故の補償費用で負担してもらう必要がござるな。何しろそれで「いい目」にあってきたんじゃからのう。「しかし我々だって国の方針に従ってきただけだ」というのが彼らの論理じゃろうが、国や自治体だって変わる。間違いがあったら変わるのが人間であり組織じゃ。でなければ、生き物に進化や進歩はない。進化し進歩しなければ、その生物は死に絶える。役人は、無謬性に凝り固まる傾向が強いが、それももう終わりにして、悪いことは悪いと認めるしかござらん。頭が悪いことを認めなくたって頭が悪いんじゃからしかたないぞえ。亀井さんがいうた名言「馬鹿足す馬鹿は、やっぱり馬鹿なんだよ」じゃな。福島1号機がメルトダウンして炉心に穴が開いていたことに、今頃になって漸く気づくような人間たちの集団がいくら、「これから先も原発が必要だ」と言ったところで説得力ゼロどころか、マイナスじゃ。はっきりいうて大嘘でしかなかろう。つまりこれから先は原発は不要だということじゃな。

国民が節電したり、日本列島の排他的経済水域に眠る天然ガスやメタンハイドレードや地熱や潮汐発電やいろいろと知恵を出したりすれば、多分、原子力マネーは直、干上がるじゃろ。誰も賛成せんからな。それにしても寺島某を使うNHKもNHKじゃな。受信料を貰って、国民のためにならんことを朝から放送するべきではござらん。今ごろ、お主に言われんでも、国民は皆、真剣に考えておる。今は、福島第一原発の吉田所長以下現場の方々に任せるほかないが、その後は、どうやって安全にとめることができるのか、頭のいい人たち(今いる人たちじゃ駄目じゃな)からあらゆる知恵を出してもろうて解決し、そうして乗り越えたノウハウを蓄積して、それを諸外国に提供できるようにすべきじゃろう。

もう一つそうそう、マスコミといえば、前に昼のワイドショーで直木賞作家じゃか芥川賞作家のお坊様が東京新聞で、「正直なデータを全部だすだけでいい」という記事を載せたことに対し(このお坊様の仰ることは正しい)、頓珍漢なことを言うた新聞社の女性編集委員のことを書いたが、また今日の朝刊で、この女性編集委員が変なことを書いておった。何とコカコーラの会社と東電を比べておるんじゃ。この記事は、どうも話の流れからすると、コーラの会社は、グローバルで、いい会社であるように読めた。それは違う。コーラの原液がどんなものか公表されておらんことを知らんようじゃな。あれは社外秘なんじゃな。それを追求されないように、東電同様に広告費をばら撒いてマスコミを封じ込めておる。ロス五輪からさほど年月も経っていないのにアトランタで五輪開催できたが、これは確かコカコーラが仕組んだもの。ロス五輪以降は、五輪が真っ黒であることはマスコミで常識じゃ。薬九層倍。コカコーラよりペプシの方が拙者は好きじゃな。これはまあ好みの問題じゃがのう。要するに、この女性記者は、あまりよく調べないで東電と比べておるということじゃが、素人の書いたような文章に対して、金を払って読まされる身にもなってほしいのう。紙がもったいないのう。花山大吉

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